シロウサギ一家の中で一匹だけ茶色のぶちのスポッティー。
おかあさんは他の兄弟たちと見た目の違うスポッティーだけを残しておじいちゃんの誕生日パーティーに行ってしまいます。残された理由、それはおじいちゃんがそのぶちを嫌がるかもしれないから。
ショックを受けたスポッティーは家出をします。
私は、スポッティーのお母さんを反面教師に、子供を心から平等に愛し、社会の偏見から守れるものは親しかいない、とのメッセージを強く感じました。
スポッティーのハッピーエンドにもかかわらず、我が家の娘たちも「このお母さんひどい!!」という印象のみが強く残ってしまったようです。
かわいらしいうさぎさん一家のイラストですが、子供向きというよりは育児に疲れたお母さん、どうしても兄弟の仲で比較をしてしまうお母さんに、奨めの一冊ではないでしょうか。