『もりのなか』同様一見地味な作品ですので、大人が読み語ってあげて子どもに届けたい作品だと思いました。
原題は『JAY BIRD』、かけす、の意味ですが、これは鳴き声(ジェー、ジェー)から来ているのでしょうか、
興味深い単語です。
かけす、かえるなどの様子が綴られます。
鳴き声や周りの音に耳を澄ませているのは、主人公の男の子でしょうか。
やがて、男の子は、かけすやかえるに、おやすみ、を告げます。
たったこれだけのストーリーですが、単色で描かれたシンプルな絵と
洗練された、耳に心地良い文章が、「おやすみなさい」の世界に誘ってくれそうです。
耳を澄ませる心地良さを体感できると思います。
この感性、素敵だと思います。
大人もぜひ、体感してほしいです。