1ぴきの犬に誘われて、それまでの居場所があまり好きでは亡かった小さな木が歩き始めます。
1つの岩や、沼まで、ついて歩き始めます。動く歩道はずのない岩が歩く、形が定まらない水のかたまりまで歩くという自由な発想が素晴らしいと思います。
擬人化された木や岩や沼の描き方がとても魅力的です。
小さな木は、広い原っぱの中に自分の居場所を見つけます。
その気になればまた散歩できるです。小さな木と岩と沼は行動をともにします。
でも、犬には合わなかったようです。
動物の居場所としては、あまり気に入らないことはよくわかります。
自分の居場所を探し続ける犬のラストシーンも素晴らしいと思いました。
犬は小さな木や、岩や、沼に、生きる喜びを伝える大役をはたしたのですから。