のはらひめ、なんとも素朴っぽいそれでいて可愛らしいタイトルです。
絵のタッチもやさしく線が細かく繊細です。
女の子はお姫様になりたいとおもっていました。
女の子はお姫様になる為にお勉強をするお城に行くことになりました。
お城ではおつきが6人もいて体をゴシゴシ洗われたり
ものすごい数の衣裳から今日のドレスを選んで着替えをたり。
どんな王子さまとも会話が出来るように、各国の言葉のお勉強。
どの王子様がよりお金持ちか、知らなくては、と数字のお勉強。
時には王子の助けのためにと戦うお勉強も。
メルヘンと現実の間にあるようなこのお城でのお勉強は興味深いものばかり。
娘は よだれをたらさないで、寝相も綺麗に何日も眠る訓練というのに惹かれていました。
「これが出来たらいばらひめにも、白雪姫にもなれる」と
描かれていたからです。
「え?今のところ、もう一度読んで」
「へ〜本当になれるんだぁ。」
娘の中でも白雪姫やいばら姫は御伽噺と判っていた様なのですが
このくだりを読んで「頑張ればなれるものなんだ」と解釈したようです。
まだまだ子供ですね(笑)
女の子の大好きなお姫様のストーリーを掘り下げたり、
お姫様ってこんなにすごい人(?)なんだって考えたり
今のプリンセスブームにはもってこいの絵本です。