<パワー・オブ・アン>過去に戻ることができる機械。
不思議な老人からこの機械をもらった少年ギブは、妹に起こった悲惨な事故を何とか食い止めようと懸命になります。
時間を戻しても迫ってくるピンチに、ハラハラドキドキさせられます。
タイムマシン。
そんなものがあったらいいなと考えたこと、誰しもあると思います。
過去にやりなおしたい場面がいくらでもあるから。
それに、昔のいろいろな世界を覗いてもみたいですもんね。
でも、逆に何でも何度でもやり直すことができる人生だったとしたら、それは本当に幸せかと問われると複雑です。
人は失敗によって何かを学び成長していくもの。
時間は戻ることがないからこそ、本当に大切にできるもの。
そのときそのときを一生懸命生きるということの大切さを、改めて感じました。
本書は2009年度の青少年読書感想文全国コンクール課題図書 (中学校)です。
「時間」というものについてどのように考えるか。
私も多くの人の話を聞きたいと思いました。