「落語絵本」シリーズ。
あとがきによると、通常24ページの作品を、今回は32ページで構成。
やや込み入った展開だけに、じっくりと描かれた味わいがいい塩梅です。
曲がったことが嫌いな登場人物たちが織りなす人情噺。
くず屋の清平さんが主人公。
千代田北斎、高木作之進とともに、正直さゆえの滑稽ストーリー。
仏像を引き取ったために、そこの中から出てきた小判、
さらには、旧知の策で託した古茶わんにも価値があって。
「みがく」が多用され、思わぬオチに。
何より、善人ぞろいの心地良さにほっこりです。
でも、清平さん、おつかれさまでした!