葡萄の美味しい季節ですね。
美味しいものを前にすると時として、可愛い争いを始めちゃうお子さんもいますね〜。
そんなお子さんたちにお薦めしたくなる一冊です。
森の中でくらす馬のアオさんが、ある日夢の中で美味しそうな葡萄畑を見つけ、嬉しくなって飛び跳ねたとたん夢から覚めてしまいます。
これ、悔しいですよねぇ〜。
諦め切れないのかアオさんは、夢の通り森の奥へ、・・・。
道すがらネコくんを誘い行ってみると、なんと本当に葡萄畑があったのです。
食べきれないほど実っていたのですが、ちょっと酸っぱい。
明日になればちょうど良さそう。
そこで二人は明日来ることにします。
翌日アオさんは出会ったお友達も誘い、葡萄畑へ。
ネコくんだけは、ちょっと欲張り。
教えたくなさそうで、ちょっと愉快。
ところが、畑へつくともっと欲張りん坊のオオカミが、・・・。
ここまで読み進めると、小さな読者さんはオオカミを非難し始めるかな?
欲張りオオカミのアオさん撃退が、なんとも愉快な自滅へとお話が展開していくのが楽しい。
最後まで分かち合う事を忘れないアオさんて素敵です。
葡萄の美しい紫色が各見開きに使われていて、ホント葡萄が食べたくなっちゃいますよ。