市川里美さんと角野栄子さんがタッグを組んだ絵本です。
表紙絵のベースがグレーで、おばあさんと猫しか描かれていないので、一見シックなこの絵本は、小さなお子さんが好んで絵を伸ばすタイプの作品ではないかもしれません。
でも、中身はおばあさんと猫との交流が優しく描かれているし、この小さなおばあさんが子供みたいに可愛いので、読みだしたらいつのまにか物語の中に入り込んでしまい、
ゆっくりじわじわ読み手の心に浸透していく作品ではないでしょうか?
ですから、あまり小さなお子さんより小学校の高学年以上、中学生や高校生の方にもお薦めしたいです。