「ティラノ」シリーズの第7弾です。
この絵本を読むと、現代の子どもたちの姿、いやもしかしたら大人もそうかもしれない問題がうかびあがってきます。
強くて嫌われ者のティラノサウルスは、夜一人になると、「ともだちか……。おれは ひとりぼっちだ。さ、さみしい」と本音を吐きます。
心根は優しいのに、強がって、ちょっかいを出したり、いきがったり。
そんな不器用な子どもの姿が目にうかんできます。
そしてパウパウサウルスは、「わたしなんて、いないほうが いい。目がみえないし、ともだちも ひとりも いない。だれかに なにも してあげられない。わたしなんか うまれてこなければ よかったんだ」
と泣きます。
同じように悩んでいる人はいませんか、私なんか生まれてこなければ良かったんだ、と。このように感じたことがある子どもは多いのではないでしょうか。苦しいけれど誰にも打ち明けられない、そんな孤独感を抱えてしまっている子どもです。
ティラノがパウパウサウルスに投げかけた言葉、「うまれてこなくていい やつなんて いないんだ!!」
この言葉を苦しんでいる子どもたちに伝えたい。