図書館の降矢ななさんの作品展示で目に留まった未読本でした。
降矢さんの作品としては、初期の作品のようですが、渡り鳥と海の不思議な合体した世界に魅せられてしまいました。
渚で見つけた小枝を手にして、おじいさんの語るお話はとても奥深いものでした。
渡り鳥は枝をくわえて空を旅するのだそうです。
そして、疲れたら海の上でその枝にとまって休むのだそうです。
水鳥は木にとまって休んだりはしないと語るおじいさんは、話の矛盾に気づいてはいます。
でも、本当の事だと思うのです。
疲れたときに、辛いときに、きっと小枝が助けてくれるのです。
表紙で、女の子が小枝を持って空を飛んでいます。
答がすでに用意されていました。