過日、動物園でペンギンを見ていたときに、この絵本で言う”愛の歌”を聞く場面に偶然居合わせたことがありました。とても貴重な場面だったのでどうしてもその場面とリンクする絵本を探していたところこの絵本にたどり着きました。やはり6歳の息子もギリギリ覚えていたようで
「歌ってたよね。」なんて私が読んでいる途中に言ってきました。皇帝ペンギンが南極の海から軽々と飛び出してくる場面に始まり、「婚活」なんて軽々しい言葉を使いたくないほどの、素敵な出会いを求めあい、愛の歌やダンスを踊る。そして二人!?は誓い合い結ばれて、お母さんは大事にタマゴを産み、更に大切に大切にお父さんが暖める。その営みの素敵なこと。おそらくはすべての生きとし生けるものの永遠の子孫繁栄のために行ってきた、そして、これからも続いていく当たり前の事が、日頃の雑事にかまけて忘れかけてきた”重要な事”が改めて素敵なことであり、大切なこと、暖かいこととして感じられました。こんな大切なことをさらりと、子供にすっと分かってもらえる絵本だと太鼓判です。
反抗期の上の姉・兄のいるときにまた、6歳の息子に読むフリをして読んで聞かせようと思っています。
ペンギンの生態を知る理科の本としても分かりやすいですね。