この絵本、実は下の子が幼稚園くらいからつい最近まで、何度も読まされたお気に入りの1冊なんです。
なんで今まで感想を書かなかったか。というと、
行きつけの個人医院の待合室に置いてあって、
その医者にかかるたびに、待合室で何度も何度も読まされたんです。
じゃ、今更なぜ感想を書いているかというと、
先日教文館で行われた「ナルニア国」の講演会に、
こぐま社の元社長さん(今の会長)・佐藤秀和さんがおいでになり、
講演してくださったんですが、
その時のお話で、「にしまきかやこ」さんの絵本を取り上げていたので、急に思い立って、図書館で探してきたというわけです。
こぐま社の佐藤会長が例に挙げた「なぜか子どもたちに好かれる本」で取り上げていたのは、にしまきさんの代表作「わたしのワンピース」でしたが、うちの子は、とにかくこの「ボタンのくに」が好きでした。
何度も何度も読まされていたときは、この話のどこがいいんだろう?と実は思ったりもしたのですが、佐藤会長のお話を聞いた後で、改めてこの絵本をひとりで読んでみて、
うちの子は、このボタンの国のふしぎな世界を心の中で体験して楽しんでいたのかな?と、思いました。
ウサギのぬいぐるみから落ちてしまった真っ赤な片方のボタンが、もとのうさぎの目に戻るまでの小さな冒険ものです。
まだ読んでないお子さんがいたら、ぜひ、読んでみてください。
3歳くらいから小学校低学年くらいの、どちらかというと女の子にお薦めします。