何だか面白そうなタイトル、春らしい綺麗な色に惹かれて手に取りました。
懸賞好きなお母さんの元に、景品が届きます。
お母さんは景品が何だったか忘れているようで、箱からは大きな缶が出て来ました。添付の紙には
「春になったら あけてください」
まだ2月だから開ける訳にもいかず、親子で何だろうね〜と色々想像してみます。その様子が、本当に楽しそうです。大きな大きな缶ですからね。何だって入っていそう!読みながら、何だろうね、何だろうね〜と想像が膨らみます。
でも春になる頃には、缶の事もスッカリ忘れられていました。
お母さんが突然、どんな懸賞だったか思い出し、缶を開けてみると…。
最後までわくわくするお話です。それに、本当にありそうなお話なのも楽しいです。
日産が、童話のコンクールをしているのは知っていましたが、入賞作品を読んだのは初めてです。素敵なお話が選ばれているんですね。他の作品も読みたいと思いました。