「はつゆめちょうじゃ」(作: こわせ たまみ 絵: 村上 豊 フレーベル館)を思い出しました。
日本の民話ですから、形を変えて地方地方で語られてきたのでしょう。
さて、こちらはこぞう(奉公人)ではなく小僧さんでした。
お寺の和尚さんに、初夢を聞かせてくれと頼まれて、小遣いでつられてしまったちりんさん・饅頭でしゃべってしまったほこりんさん。
でもでももっこーそーさんは、だんまりを決め込んだら箱に入れられ川へながされちゃた〜!
和尚さん、あんまりですよ〜!
御仏に仕える方とも思えぬ無慈悲な行為。
もっこーそーさんの運命やいかにと思ったら、箱は鬼が島へ流れ着き、・・・。
機転の利く賢いもっこーそーさんの活躍に、最後はこれじゃ〜誰にも話したくない初夢だわと納得。
やっぱりこの作品でも、もっこーそーさんの10年後が心配になりました。
初夢のおまじないの回文に感動しました!
来年書いて枕の下に入れてみようかしら。
長谷川先生の絵が可愛いです。
どこかで、先生の遊び心を見つけようと隅々眺めました。
今回は正統派的な描き方でした(笑)。
襖絵が、それぞれにふさわしい絵柄でした。
姫様たちのお布団の柄や着物の柄も可愛いですね。
本当にこのシリーズは、コンパクトサイズながら読み応えがあります。