エスキモーの親娘の会話で構成されている絵本です。娘に「私のこと好き」と聞かれた母親が、どれくらい好きか表現する時の例えなどが、エスキモーの人らしく日本人の私達には新鮮です。どんなことがあっても、家出しても、たとえ怖い北極熊になっても、「くまの皮をかぶっていても、あなたはあなたなのだから、かあさんはあなたがすきよ。」という言葉が胸に残った。3歳の息子をきつく叱った後に、膝の上に抱っこして読んだ。1度目は普通に読んで、2度目は私と息子に置き換えて読んだら、「僕じゃないよー」と言いながらもすごーく喜んでいた。子供に向かって思わず「嫌い」なんて口走ることもあるけれど、そんな喧嘩の後に読むと、絵本の中のセリフを借りて、本当はいつでも大好きなんだよという気持ちが伝えられる便利な一冊です。