スタイグの作品は、絵本はいくつも読んだことはありましたが、児童書は初めてでした。
王室の宝物殿の見張り役主任のガーウェイン。ある日宝物が盗まれていることが判明するのですが、状況から無実の彼がどうしても犯人であると見なされてしまいます。
ガーウェインの行動や気持ち、真犯人のそれはもちろん詳しく描写してありますが、それとともに、ガーウェインを疑う周囲の人々の行動もよく描かれています。
人間は何を信じて行動すべきなのか、過ちを犯したらどうするべきなのか、様々な角度から考えることができます。大人もとても面白く読める本です。