大人味の絵本。18才以上でも楽しめます!
鬼は、空気が読めなくて、世界を自分にとって都合よく解釈できる、天然ボケのモテない男。女は、美しい見た目とはうらはらに欲深い醜い心を持つ意地悪ばあさん予備軍。そんな強烈な二人が繰り広げる、男と女の駆け引きを、子どもに見せて果たしてよいものか…いや、リアルなご家庭では、子どもがいようがいまいが、夫婦でいろんなケンカをしたりするわけだから、子どももしっかり受け止めてくれているはず。うちの中で、家族の交友関係が、なんとなく理解できていた自分の幼少期を思い出すと、けっこう、男女交際のいろんな場面を、なんとなく見聞きしていたなあと思う。もっとも、お茶の間のテレビではかなりハードなドロドロドラマがエンドレスに流れていたし。ばあちゃんは、昭和の歌謡曲がすきで、大抵男女の色恋を執念深く歌い上げているわけだし、子どもの耳にも入るわけだし…
深読みすると、本当に面白い話。表面的に読むだけなら、ただのダメなエロオヤジがうまいこと利用されてひどい目にあったという笑い話だが。この手の話は昔からあったのね!