103歳のおじいさんの人生のリアル感に、ただただ感動してしまいました。
数年前に、98歳で亡くなった父の面影が重なってしまいました。
同じ時代を生きてきた老夫婦の、歴史と人間模様が生き生きと描かれていたからです。
それもそのはずですね。
作者は、「ぼけますから、よろしくお願いします。」の著者であり、実話の絵本化だったのです。
二人の出会い、お母さん主導の家庭、そして老老介護の日々、仲が良いから培ってきた生活なのでしょう。
溢れ出る思いやりに感動しました。
お父さんが、介護のためにと98歳で筋トレを始めたというくだりには、事実でなければ描けない崇高さを感じて、心震えてしまいました。
子どもから高齢者まで、おすすめの絵本です。
老いるということ、介護ということ、人生ということ、学びの引き出しがいくつもありました。