愛情や優しさを教える絵本は多い中で、こういうネガティヴな感情をきちんと描いてくれる本は貴重だと思います。
たいの気持ちが変化していく過程が、見開きいっぱいの顔のアップで表現されている所が素晴らしい!(本当に迫力満点!)
でも一番感心したのは謝って、仲直りしておしまい、にしていないこと。
最後のページの”でも、こんどは きっと ぼくが かつ。”と心中密かに思っているたいくんの複雑微妙な表情がなんとも良かったです。
きっとこの2人はこれからも何回も喧嘩するんでしょう。人生それでいいのだ!と思わせてくれる絵本。