主人公の五助じいさんは長い間たった一人で暮らしていましたが、ある日突然友だちができました。
その友だちは小さなキツネで、五助じいさんは、コンコンと名付けました。
五助じいさんとコンコンはとても仲良しで、いつも一緒にいました。
いつの間にか言葉も通じるようになってとても良かったのですが、五助じいさんは、コンコンのことが少し心配になってきました。
なぜなら、コンコンがキツネらしくなくなってきたからです。
そんなある日、5匹のキツネが通りかかりました。
声をかけると、人間に化ける修行をしに行くというではありませんか。
五助じいさんとコンコンとの、ほのぼのとしたお話です。
文章の多いお話ですが内容がおもしろいので、あっという間に読んでしまいます。
コンコンは出来損ないのキツネですが、そのおかげで大きな幸運を手にして、五助じいさんを幸せにしました。
今が落ち目でも未来もそうとは限らない、とても希望の持てるお話です。