あるおばけの本を読んだ時に子ども達から
「こわくな〜い」
という反応があった。
その日の帰りに
「それじゃ〜,明日,頭におっきな口のある
こわい鬼婆の本を読もうかな〜。泣いても知らないぜ」
というと,子ども達は「きゃ〜」と。
翌日,それでは「泣く子も黙る,恐い鬼婆のお話〜」と
読み始めると,子ども達は肩を寄せ合って恐る恐る聞いている。
特に,髪の毛をほどいた頭に大きな口が出てきたところでは
「きゃ〜っ!」の声。
昔話(再話)は,それ自体に意味が隠されているので,
説明はあまり要らないと思っています。
都合のいいことを言っているとろくなことはない。
そんなことも,説教しなくてもわかるのが
昔話のいいところだと思っています。