このシリーズ、小3の息子とかなりハマって読んでいます。
漫画ではありますが、事実に基づいて描かれているのと、
漫画自体も変に崩したイラストとかではないので、内容に集中して
読み進めることが出来ました。
マリー・アントワネットと言えば、わがままで、贅沢をし過ぎて、
処刑された人というイメージがありましたが、本を読んでみて、
実際には国民にかなり誤解されていた部分があったのだなという
ことがわかり、印象が変わりました。
オーストリアからフランスのルイ16世の元へ嫁いだマリー・アントワネットは、
外国人の王妃ということで、民衆にとって憎むには都合のいい対象であったこと、
長年の赤字財政のツケが、ルイ16世の時代に回ってきてしまったこと、
マリー・アントワネットは、フランス革命の犠牲者であったと感じました。
「不幸に会って初めて人間は自分が何者であるかがわかります」
と、マリー・アントワネットは言葉を残しています。
自分が歴史的人物となる定めを負っていることを理解し、死に臨んだ姿は、
感動すら覚えました。
今のフランスという国の影には彼女の姿があることを、子ども達にも
是非読んで知って欲しいと思います。