忘れ去られていたお人形が、野ねずみに話かけられて動き出します。小鳥のお友達もでき、楽しい毎日。
でも、なにか物足りない。
「ときどき さみしくなるのは にんげんの こどもの ともだちがいないからなんだわ・・」バスケットの中で、真珠のような涙を流すおにんぎょうさんが、いたいけです。
やがて女の子のお友達ができ、その子のお母さんの持ち物だったことがわかります。
女の子とおにんぎょうさんが出会ったとき、二人の着ている服、髪型、そして髪を結んでいる紐の色までもが、そっくり。 存在は忘れられていても、きっとお人形さんはお母さんの心の中にくらしていたんでしょうね。
最後におにんぎょうさんの名前がわかるのですが、小さい子どもが名づけそうな、おにんぎょうさんにピッタリの名前です。