この絵本を初めて見かけたのは、息子が3歳くらいの時に行った薬局の待合室でした。
話のはじめの部分で、ノンタンがブランコで無茶なスピードこぎをやっているので、
息子に読みきかせながら、「ああ、ノンタン、大丈夫? やばいんじゃない?」と
思っていたら、やはり次のページで予想通り大怪我に..
子供って、特にギャラリーがいるとはりきっちゃって、もっとやっちゃうんですよね。
しかも、その代償が結構すごかったりして.... (ま、そうやって学ぶのでしょうが!)
この話の中では、ノンタンの耳が切れてしまう程の一大事に。そして、麻酔をかけて
手術までしちゃうのが正直、ビックリでした! あくまでも“ノンタンタッチ”なので
グロくはないのですが、結構深刻な怪我になっているのが斬新だなと当時思ったものです。
その時は、注射が怖くて逃げ出すノンタンが仲間の励まし(特にぶたくん)が素晴らしいし、
その友情のお蔭でがんばったノンタン、格好いい! と思いました。
そして、当時3歳ぐらいだった息子に、こんな風にがんばらなければいけない時は
がんばるんだよ、みたいなことを言った覚えがあります。
今回、再度、全ページ立ち読みで読まさせてもらったら、表紙カバーの裏側に作者:キヨノ
さんの言葉が書いてあるのを発見しました。
「子ども達が注射なんかへっちゃらさ! 手術だってこわくない!と思える、読めば
勇気りんりん湧いてくる楽しい絵本がほしい、そんな要望にこたえてできあがったのが、
この絵本です。病気やけがと戦っている子ども達、ガンバレ、ガンバレ! 早く元気に
なあれ。」
と、書いてあるのを見て、この話の展開に妙に納得しました。
また、キヨノさんの子どもへの愛情や優しさがたくさん詰まった本であることを実感
しました。そして、この絵本が病院や薬局に置かれていることが、作者:キヨノさんの
思いが叶っているようで嬉しく思いました。
我が家でも結構、ノンタンシリーズは手元に持っていましたが、シリーズの中で
1・2番を争うほど、このノンタンは“格好いい”ノンタンだと思います。
親も大歓迎です(笑)!