オオカミの夫婦、ジョンとリカの温かくも悲しいお話です。
誰かを失う悲しみ。
それは人間だけが持っているものではないということを、改めて感じることができます。
動物たちは感情を持っています。
我が家の犬を見てもそれは歴然としていて、むしろ人間よりも感情表現は豊かだと思うこともあります。
その感情を抑えきることがきっとこのジョンには難しかったんでしょうね。
リカに先立たれ、悲しみ寂しさから生きることへの希望を失ってしまったかのようなジョン。
その悲しみを乗り越え、リカの忘れ形見である子供たちと共に力強く生きてほしかった・・・
ずっと面倒をみてくれていたしいくがかりに届けた最後の声に、胸が締め付けられる想いでした。