うちの子はノニのように何でもできたりはしません。でも、ノニのようにイヤといえないのは同じです。
上の子も幼稚園のころから友達にイヤといえないタイプで、人目ばかり気にする子でした。下の子はまさに友達には嫌と言えない真っ最中です。家の中ではやりたい放題、言いたい放題なのに、2人とも同じです。
この本を読んで、子供たちは嫌って言ってもいいんだよね、って聞いてくるようになりました。でもいえるか不安そうな表情をしていましたが。
下の子は特に幼稚園のころからずっと嫌なことを友達に言われたりやられたりしても嫌とは言えず、家に帰ってくるとそのことで学校に行きたくなくなったり、泣き出したりしていることがあります。
なので、この絵本を目にした時は、これは!と思いました。絵本なので親が嫌な時は嫌って言わなきゃ。というよりも優しく、そして子供自身の頭の中でイメージしやすく、親がどうこう言うよりも自分なりにタイミングを見計らって自分なりに嫌と友達に伝えられるように促してくれる、そんな気がしました。
嫌と言えない、から嫌と思ったときは嫌と言っても大丈夫なんだ!と思ってもらえそうな気がしています。
嫌というのは大人にとっても勇気のいることですが、自分が思っているよりも正直に嫌と言っても案外大したことが無かったりするのかもしれません。
この本を読んで、子供が「嫌って言ってもいいんだよね。」って私に聞いてきたこと自体、何かしらこの絵本が子供の頭の中に働きかけてくれている気がします。
いつの日か子供が嫌な思いをした時に嫌と言えるようになるといいな、と思います。この本がきっとその時の子供の後押しをしてくれる、そう願いながら子供をゆっくりと見守っていこうと思いました。
素晴らしい1冊だと思うので、嫌と言えずに悩んでいるお子さんをお持ちの方に、とてもおすすめです。