小さいときにはパパやママに「いや」と言っていたのに、なぜか、友だちのスージーに、正直に「いや」と言えなくなって、いやなことも我慢するようになってしまった主人公のノニ。
それはきっと、友だちの願いを聞いてあげたいという優しい気持ちもあっただろうけど、友だちとイザコザになるのが面倒だという気持ちも大きかったではないかな。
本当の気持ち、特に相手と違う意見を伝えるのは、大人でも難しい。でも、勇気を出して言ってみたら、案外、取り越し苦労なこともある。
逆に、その気持ちを受け止めてくれないなら、本当の友だちじゃないよね。
大人が子どもに説明しようとすると、とても難しいことを、絵本は、すんなり教えてくれる。