「ビ」で表現された絵本です。ビビビビくんは、ぶたさんの鼻の穴を突き抜けたり、かえるさんの目を突き抜けたり、ちょっと笑えるいたずらをしながら、飛んでいきます。
無線機?から出てテレビに戻っていくビビビビくんは、いたずらを重ねるうちに、顔がほころんでいくのもなんだか、人間的に見えるから不思議です。いたずらをされた動物たちのびっくりした様子も笑いを誘います。
巻頭にこの絵本について、「これは音の絵本。文字の絵本。そしてお話が見えてくる絵本。」と述べられています。よく見ると、「ビ」が時には、「ヘビ」になったり、「ピ」になったり、大きな「ビ」になったりしています。「ビ」という文字が変化する時に、この絵本にお話が生まれるようです。
この絵本のお話を作るのは、この絵本を読む人、聞く人それぞれなんですね。
娘は1歳の時、ビビビビくんがおりなす、いたずらの跡の線を指でなぞって楽しんでいました。