絵本って、バカバカしかったり教えられたり幸せな気持ちになったり、いろんな楽しみ方があると思うんだけど『かばくん』についてはそういうのが全くないんですね。
動物園のある1日。ほかのどうぶつよりもゆっくり起きかめと遊びキャベツを食べこどもたちを眺めるかばくん。なぁ〜んにも考えてなさそうでちょっと考えてる。でも昨日も今日も明日もただそれだけ。感動も涙も笑いもここにはないよ。ただかばくんがいるっていうコトそれだけ。
いろんな絵本が出版される中で、この絵本がロングセラーになっているのはその『なんにもない感』があまりにも潔いからじゃないかなぁと思います。