日曜日のかばくんが動物園で過ごす1日を描いた絵本です。ページによって亀くんからの視点だったり、子どもたちだったり、やって来た男の子だったり、カバくんからだったりといろいろ変わるのですが違和感なくかえってそれがこの本をより楽しくしています。
キャンバスに描いたであろうと想われるダイナミックな絵がこの本の大きな魅力の一つです。エサをかご一杯男の子が持って来て、かばくんはそれを大きな口であっという間にのみこみ、そのあとおなかがいっぱいになってのんびり寝てしまいます。かばくんの言葉遣いものんびりしていて楽しいです。
それにしてもこの男の子は亀にヒモをつけて動物園にきます。そしてまる一日かばくんのおりの前にいるみたいです。とっても気の長い男の子ですね。
いろんな格好えおした子どもたちがおりの前でカバを見ているところが娘のお気に入りです。もう下駄を履いている子はさすがにいないかな、ここもこの絵本の息の長さを物語っていますね。