少し控えめの大きさで、あまり絵本では見かけないタッチの挿絵。どんなお話なんだろう?と、ドキドキしながらページをめくりました。
都会の夜。家族が寝てしまっても、全く寝付かれない女の子が、そっとベッドを抜け出して、風が誘ってくれた屋上へ向かいます。
夜空を眺め、「せかいがどこまでもどこまでも つながっていくのをかんじ」ながら、眠りにつく女の子。その横には、彼女を静かに見守る母の姿があります。
私だったら、口を出してしまうと思いますが、このお母さんは、決して声はかけません。黙って子供を見守り続け、そして、自分自身もまた楽しみを見つける。このお母さんのように行動できたら素敵だなと思いました。