「ちくわのわーさん」でお馴染みの岡田よしたかさんの創作童話。
2009年に発行されて以降、注目していた人です。
なんといっても、たべものがマラソンしたり、
たべものが遠足で電車に乗ったり・・・って、ありえないでしょう!?
どこからか、不謹慎な!!!なんて声が聞こえてきそう。
3話集録されています。
『全日本おべんとうマラソン』では、おべんとうのごはんやおかずさんによる
世界ではじめてのレースが行われます。
(そりゃあ、初めてなのが当たり前でしょう!)
それを、関西弁で実況中継しながら話が進んでいくんですが、
どうして、関西弁にすると面白おかしくなるんでしょうね。
そしていつの間にか力が入ってしまいます。
だいたい、おかずがしゃべるはずがないし、ましてやひとりで動くことないはずなのに・・・
この常識離れしたストーリーがつぼにはまると、
たべものたちが、本当に生きてるみたいに勘違いしてしまいます。
さて、一位になったのは?
納豆!・・・って、お弁当に入れる?
ひとりで突っ込みを入れてしまいました。
2話目は、『ねこ 大災難』
ねこが、金魚鉢の金魚に手をかけようとして、
巨大な金魚に追い掛け回されるというお話。
巨大な金魚の迫力にはびっくりです。
本当に、ねこ大災難です。
ねこも悪いんだけど、かわいそうになりました。
3話目は、1話目の続きの『特急べんとう号』
おかずたちのごちゃごちゃぶりには、少し慣れてきましたが、
相変わらず、てんわやんわの大騒ぎで、
なんでやね〜んと突っ込みいれながら、腹をかかえて笑えました。
それにしても最後のオチ。
ちょっと、食べたないな〜って思いました。
全ページカラフルな挿絵が入っていて、
どの子でも楽しめること請け合い。
ユーモアたっぷり、奇想天外な発想に脱帽です。