芝浜 上」 夏の雨さんの声

芝浜 上 作:川端 誠
出版社:ロクリン社
税込価格:\1,870
発行日:2024年11月26日
ISBN:9784867610220
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 2
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  • これは珍しい、絵本の上下本

    • 夏の雨さん
    • 70代以上
    • パパ
    • 埼玉県

    びっくりしました。
     絵本に上、下の2巻本があるなんて。
     それが、この『落語絵本 芝浜』なんです。
     描いたのは、川端誠さん。
     川端さん自身、上巻の「あとがき」に「上下巻に分かれた絵本なんて、聞いたことはありません」と
     書いていますから、なんとも珍しい。

     さて、落語の「芝浜」。
     江戸にある地名、芝浜を舞台にした落語の有名な人情噺です。
     ずっと前になりますが、立川談志師匠の「芝浜」は絶品と教えてくれた人がありました。
     それくらい、落語好きには有名な噺。
     あるところに酒好きの魚屋がいて、それが高じて借金まみれ。
     おかみさんの小言も増えて、朝早く、商売に行きなって追いやられる始末。
     朝早い芝の浜。(この朝焼けのきれいなこと、絵本の中でも秀逸)
     魚屋は海の中で、50両もはいった財布を見つけます。
     これで楽ができると、家に帰っておかみさんに事情を話してひと眠りしますが、
     起きると、あんた夢でも見たのでは、とおかみに叱られてしまいます。
     ここまでが上巻。

     下巻では、心を入れかえて商売に励む魚屋の姿が描かれます。
     そして、月日が流れ、ある時おかみさん白状します。
     あの時の50両は夢なんかではなかったと。
     最後のおちは、絵本を読むか、落語で聞くか。

     川端さんは下巻の「あとがき」で、
     「芝浜」は落語絵本を始めた時から作りたい噺だった書いています。
     こうして、それが実現して、
     おっと、まさか夢ではあるまいな。

    投稿日:2025/02/09

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