おにたいじとタイトルにあったので、鬼に対抗する勇敢な男の子が現れるのかと思ったら、おひとよしでいくじなしの男の子が鬼に引越しをお願いするということで。。。どんな展開になるのか、かなり気になりながら読みすすめました。
男の子が現れたことで、鬼のかたくなな心がだんだんやわらかくなっていくのがわかります。敵には武器で対抗するのではなく、優しい心で対応することで、敵が敵でなくなるっていうことを、このお話を通して教えられるようです。
お話といい、絵といい、とっても不思議な世界に連れ込まれるのですが、そんななかで、平和な世界をつくるには?という疑問の解決策がここにあるんじゃないかなあって、思ってしまいました。
こどものともの初期の作品ということですが、こうやって今、出会えてよかったと思います。