「いとうひろし展」に行った娘が会場でこの絵本に出会い、「とても良かったよ」と勧めてくれました。
一人でお留守番をする男の子のお話です。娘も共働きの家庭に育ち、寂しい思いをすることもあったと思うので、よけいに、この絵本に共感したのかもしれません。
夜、お留守番することになった状況を、「しっかりしないといけません」と受け止めようとする男の子の健気さ、二人家族の男の子とお父さんの絆の強さが静かに伝わってきました。
ひとりぼっちの寂しさを癒してくれる おつきさまの優しさに ほっこりとしたり、男の子とお父さん、それぞれのお月さまとの関わり方に他者への思いやりを感じたりと、読んで温かい気持ちになった絵本でした。おつきさまが話してくれた かえるのおはなしも、父子のお互いへの思いやりに溢れています。