この『とーんだとんだ』は、幼稚園や保育園で人気の伝承遊びを
中川ひろたかさんが文にして、長谷川義史さんが絵をつけた絵本です。
そもそも「伝承遊び」というのは、昔から子供たちに親しまれている遊びで
代表的なものとして、かくれんぼとか鬼ごっこ、だるまさん転んだとかがあります。
今はシニアとなった世代の人でも懐かしく思い出す遊びではないでしょうか。
「とーんだとんだ」がどんな遊びかというと、
園の先生や保護者の方から「とーんだとんだ、なーにがとんだ」と子供たちに問いかけ、
子供たちが例えば「ちょうちょがとんだ」といったように、
空を飛ぶものを答えて、そのかっこうをする遊びです。
空を飛ぶものといえば、ちょうちょとかからすとか風船とかありますが、
この絵本では、ぶたも飛ぶし、うしも飛ばせています。
元気で愉快な子供がいると、きっとなんでも飛ばせてみせることでしょう。
中川さんもそんな男の子だったのかもしれません。
それにやっぱりそういう賑やかな雰囲気にぴったりなのが
長谷川義史さんの絵です。
長谷川さんの絵を見ているだけで、
子供たちの歓声が聞こえるようです。
さあ、絵本を見ながら、子供たちに訊いてみてはどうでしょう。
「とーんだとんだ、なーにがとんだ」