表紙をみて、ちょっと違和感。
なんだか、弱そうなトラ。そしてえらそうなネコ。
なんだか逆じゃない?と思うのですが、そう、逆なんです。
昔むかし、トラはとてものろまで、獲物ひとつ採れなかった。
それを狩りの名手にしたのは、実はネコでした、というお話です。
文章はわりと長めかな。でも長いと途中であきてしまう、うちの息子が最後まで熱心に聞きました。
そして、これはなかなかおもしろいお話だったといいました。
一生懸命、技を伝授されたトラが最終的にネコをあざむくあたりが、展開としておもしろい。
そして、トラとネコの立場は逆転し、今にいたりました、という昔話特有のうまい結末がなかなかよい。
なるほどなぁで終われる締めのよさが、昔話のよいところですね。