レビューコンテストで紹介されていて、凄く気になっていたので購入しました。ちょうどあまり家にもクリスマス用の本が無かったし、表紙の素敵なツリーの絵に引かれて購入しました。
本が届いてから早速読みましたが、購入して正解でした。私の子供は6歳ですが、とてもワクワクしながら聞いていてくれました。主人公はウィロビーさんという人なのですが、とても大きなツリーの木を買った事からこの絵本のお話は始まっています。ちょっと大きすぎたので先っちょを切り取って、そこから切り取られたツリーの木の先っちょを巡ってのお話が続きます。
どんどんツリーの木の先は切られて行って小さくなって行くのですが、それでも必ず誰かが拾ってくれて、そのツリーの存在感を表現しています。
この絵本は、クリスマスにはツリーが欠かせない事、そしてツリーがどの家族にもクリスマスの雰囲気を盛り上げてくれる事、そしてツリーを飾る楽しみ、そしてツリーを眺める楽しみをこの本を読む人全てにその幸せな空間を分けてくれている、そんな気がしました。
この絵本を読んで、いろいろな動物たちが登場するのですが、とても可愛らしくて、子供たちもついつい夢中になってしまうようでした。一番最後に残った本の小さなツリーの先さえも、ねずみさんが大切にクリスマスに飾ってくれて、幸せそうな表情を見せてくれているところからも、とても心が温かくなりました。
クリスマスの日が、この本を読んでからは待ち遠しくなりましたが、我が家にも今まで飾っていた小さめのツリーでなくてもうちょっと大きいのを買ってこようかなと思ってしまいました。小さいツリーは子供部屋に飾って欲しいと、うちの子も言っていました。
大きいツリーを買って来ても、小さいツリーを捨てたりしないで、大切に使って行きたいな、そう思いました。クリスマスのツリーの特別な存在感、そして何も無駄にはするところが無い程、みんなに幸せを運んでくれるクリスマスツリー。この本を通じて物を大切にする気持ち、使える物はちゃんと使う気持ちを、子供にも感じ取って欲しいな、と思いました。また私自身も、物は大切にしようと思いました。
この本に出会えて、クリスマスがもっと特別な日になりそうな気がしています。そしてクリスマスツリーを飾る私にとっても、子供にとっても、今まで以上に特別な気持ちを持ってツリーの飾りを取り付けられそうな気がしました。
読み終えた後に気持ちがほわっと温かくなる、読み終えると幸せな気持ちになる、そんな素敵なクリスマスの絵本でした。クリスマスのプレゼントとしてはもちろん、クリスマスをもっと盛り上げて上げたい時にこの絵本はとてもお薦めです。