タイトル通り、子供が初めて出会う伝記にちょうど良い内容だと思います。
立原エリカさんによるヘレンケラーのページは、読み聞かせをしている側の私がウルッと来てしまうほど良かったです。
二俣英五郎さん、永田萌さん、牧野鈴子さん、大島妙子さん等、第一線で活躍されている方々の挿絵も美しく、最近流行りの萌え系イラストでないところに好感が持てます。
ただ、人物によっては幼少期のエピソードが少しだけ書かれていて、一体何を成し遂げた人なのか分からなかったりします。
また、レオナルドダビンチが、エリザベッタ夫人をモデルにしてモナリザを描く場面があります。同じページの片隅に「モナリザのモデルは諸説あり、謎に包まれています」と書かれていますが、そこは保護者用なのかルビはなし。
自力で本を読む子供達に不確かな知識を与えてしまうので、この場面はない方が良かったのではないかと少し残念でした。