やなせたかしさんの作品らしい親子愛に溢れた作品だと思います。
森で拾った人間の赤ちゃんを愛情いっぱいに育てる狸のお母さんハル。
自分の持っている技術を子供に教え、子供の旅立ちを静かに見守り、子供がいつでも戻って来られるよう居場所を作って待つ母の姿。
モデルは高知県の田舎に1人で暮らしていたやなせさんのおばあさんだと書いてあり、いくつになっても心のよりどころになるそのおばあさんの生き方を今の子供たちにも知ってもらいたいのかなと思いました。
7歳の娘にはまだそういう暖かさは伝わりにくかったかもしれませんが、アンパンマンを描いたやなせさんの絵ですから、ページをめくるごとに楽しんでいました。
読み聞かせ時間は約5分強でした。