マズイです。
すっごい面白い!というわけではないけど、読み始めたら他のものにも手が出てしまう怪談レストランシリーズ。
しばらくハマりそうな予感です。
この本では「影」にまつわる怖いお話が収録されています。
子供の頃、やっぱり影ってちょっと怖かったりしたのを思い出しました。
絶対あるわけないのだけど、影が自分の動きと違うことをしたら・・・なんて思ったり。
そんな恐怖とは逆に、影より早く体を動かしてみようとものすごく素早い動きをしたり・・・笑
中でも一番印象深かったのは「影のない男」。
怪談と言うよりもブラックユーモア色が強いこの話。
何と、自分の影を金ぶくろと交換します。
影をクルクルッと丸めるのが、何ともユニークで面白いです。
全く必要と感じなかった影も、なくなると困るもの。
確かに・・・影がなかったら周りの目が気になりますもんね。
集められた「影」にまつわる怪談よりも、前フリのアウシュビッツの話がとても恐ろしいです。実際にあった話なだけに。
どんな怪談よりも、恐ろしいのは生きている人間、ということでしょうか。