息子が、もっと小さかった時の事です。
ある、仲良しさんのお友達のお家に遊びに行った時のこと。
楽しく遊んで、さあもう帰りましょう、と言ったら、
息子は大泣き。
「まだ帰りたくないの! もっと○○ちゃんと遊びたいの〜」
手のつけられない泣きように、ほとほと困っていた私に、
そこのお家のお母さんが、出してくれたのがこの絵本。
「このご本、とってもおもしろいから、貸してあげる。
この本を返しに、また遊びに来てね」
お友達のお母さんの、素敵な一言に甘えて、
その場でちょっと読み聞かせてみると、あれだけ泣いていたはずの息子が、嘘のように物語にひきこまれています。
動物が好きで、電車が好きで、ちょっとびっくり、でもわくわくの大好きな息子。
その、すべてが登場するこの絵本を読み終わると、「帰る…」といいました。
もちろん、家に帰ってからも、何度もこの絵本をせがまれました。
息子の本棚には、たくさんいわむらかずおさんの本がありますが、
そのきっかけが、この本でした。