山の中の小さな家に、おばあさんがひとりで住んでいました。
いつもひとりで、パンを焼いて、スプーンでスープを飲んでいました。
そして、そのスプーンは、おばあさんがいつもきれいに磨くから、ピカピカ光っていました。
ところがある日…
まず、表紙を見て、もしかして『魔女のお話?』と思ったのですが、とってもかわいいおばあさんのお話でした。
スプーンに出会った三匹のネズミさんの場面、スプーンをのぞくねずみさんたちの顔、なかなか本物そっくりに変化して、それをうまくお話の中に持っていくところ、さすがだなと思いました。
一本のスプーンを巡って、愉快なできごとが起こり、それがつながっていくことで、ステキな世界が広がりました。