本文は「がたん ごとん」と「のせてくださーい」がほとんどで、一度読めばこの絵本の世界に入り込めます。
真っ黒な汽車に、ページを捲るごとに哺乳瓶やリンゴ、バナナなどが乗り込み、
次第に汽車がいっぱいになっていく様子が、単純で分かりやすい絵だからこそ子供にもはっきりと分かると思います。
登場している汽車や哺乳瓶などの表情が、どこか素っ気なくも優しい感じがして
どんな気持ちで汽車に揺られているんだろう、と想像を働かせることもできるのではないでしょうか。
なので、私は初めて娘にこの本を読む時から、「がたん ごとん」という文章の合間に、
「楽しそうだね」
「何を話しているのかな?」
などと、娘に話しかけながら読んだりしています。
「がたん ごとん」という文章も、イントネーションを変えるだけで雰囲気もガラリと変わりますし、
何度読んでも、その日の気分に合わせた新しい『がたんごとんがたんごとん』を読むことができると思います。
今はまだ読み聞かせ中心ですが、そのうち娘自身が娘なりに読んでくれるのを期待しています。