久しぶりに声に出して学生達の前で読んでみました。絵本の良さは声に出して読んでこそわかるものではないか、と今更ながら実感しました。私が持っているものは学生時代に購入したものでビニールのカバーがついているものです。
子ども達の好きな動物がたくさん登場しますが、決して概念的な絵ではなく、丁寧に描かれています。モノクロだからこそ、1匹1匹が大切に扱われているような気がします。髪の毛をとかすライオンは「エルマーのぼうけん」に出てくるたてがみを三つ編みにしたライオンを思い起こさせてくれした。ぼくと動物達とのひとときの時間は、純粋な子どもの心にかけがいのないものとして入っていくのではないでしょうか?そしてお父さんの対応。これがこのお話しをより豊かにさせていると思いました。きっとこのお父さんも子どもの頃この森で動物達と遊んだのかもしれません。
マリー・ホール・エッツがこの絵本をアメリカで出版してから既に60年以上が経っていますが、これからもずう〜っと読み継がれていってほしい絵本です。