平和について考えるということは、絵本にとって大きなテーマであると思います。
そういう意味では多くの本を読んできたように思います。
平和ということを考えるとしたら、この本は戦争が出てくるわけではなく割と地味な絵本かも知れません。
ただ、川をはさんだ異文化を理解するということは、間違いなく国際協調を考えさせるという大きなテーマだと思います。
大人は向こう岸に世界を否定しています。それを子供に押しつけます。
この絵本を見る限り単に偏見だけのように思えるのですが、これが大人社会かもしれません。
グラシエラとニコラス。ごく普通の子どもたちが二つの村の間に流れる川を乗り越えました。
見てみると、拍子抜けするほどごく普通の生活。おなじ人間なのだと当たり前に感じることがとても大きなことだと感じます。
川を行き来できる橋を造りたい。
こんな子供の夢に未来を託したいと思います。