世界の七不思議に憧れる少年エベン。
自分の住んでいる町ササフラス・スプリングスで七つの不思議を発見できたら、コロラド行きの切符を買ってくれると父に言われ、町の人を訪ね歩きます。
子供の頃はやたらスケールの大きいもの、なかなか間近に見ることのできないものに憧れますよね。
でも、よーく周りを観察すると、身近に興味深いものがあったりするもの。
そんなことを気付かせてくれる物語です。
普段目にするものに、好奇心を持つきっかけになりそうです。
様々な不思議な出来事がテンポよく現れるので、読みやすいです。
中でも、気に入ったのは<ピービィ町長のお話>
人って変われるんだなぁ、としみじみ。
この不思議を聞いたエベンも、しっかりと町長の話を受け止め、ちょっと成長した姿を見せてくれるのがまたうれしいです。