スズキコージ独特の不思議世界のおはなし。ストーリーを追うと、「だからなんなんだ?」という感じですが、とにかくこの不思議な感じが面白いのです。
我が家では全員、前半で前の席に座ったのが「おじさん」だと思い込んでいたので、「えっ!おばさんだったの?」というところで、びっくり。おべんとうの場面では、羊が手(前足)を使って干草を食べているのを見て大爆笑。そして最後にお迎えにきたおじいちゃんが乗っている動物は何だろう?と首をひねり、羊達もついて来るぞと言いながら「あ〜面白かった」と本を閉じるのでした。
それで全員、不思議世界を浮遊したという満ち足りた気分に浸るのです。
本当に訳が分からないのに、なんとも楽しい絵本です。