「いえでをする」ということばにひかれたわが子です。
ロージーとおかあさんとの、何気ないことばのすれ違いから生まれるロージーの「いえで」を、ひとごとではないように彼女は考えていました。
「セリフだけよんでみよっと」といってカギカッコだけ読み始めて、読み終わるなり言いました。「いえでするなんて、ロージー言ってないよ。あ〜よかった」
マリアンのことば、まつのまさこさんの日本語訳は絶妙です。それにメリッサの描くロージー一家の目元はとても表情ゆたかで、読む者のこころを揺り動かします。楽しい時、困った時、叱られた時、喜んだ時、こどもの表情も連動します。心配が安堵に変わるとき、こどもはまたひとつ学んだようです。感謝。