中学生への読み聞かせに何回か読んでいます。
それでも、まだ私の中ではすとんと落ちた感じがしません。
読むたびに考えさせられます。
ただ、何度読んでも村人たちのしたことを心底憎むことができません。
弱くて虐げられた人々が、あのような立場になった時、
しばてんのせいにしてしまえと思う気持ちが出てきてもしょうがないと思えるのです。
しかし、みんなの心の中にしばてんが生きています。
作者のあとがきに書かれているように、いつか「こういうことなんだな」と
わかる日がきたらなあと思います。
そして、聞いてくれた生徒たちも同じように思う日が来てくれたら、
読み聞かせをしている者として、望んでいることです。